数字が分かったうえで、孤独を受け止め、次のビジョンを一緒に描く。
そして、決めるのは——最後まで社長です。
熊本には、商工会議所やよろず支援拠点など、無料で使える経営の相談窓口があります。創業期や、まず誰かに話を聞いてほしいという段階では、有力な選択肢です。——ただ、この記事はその話ではありません。
お伝えしたいのは、ある程度の規模になり、成長の勢いがひと段落した会社の社長・理事長に向けた経営相談です。税理士も、弁護士も、銀行も、もう付き合いがある。それでも、なぜか経営の悩みは軽くならない。むしろ年々、相談相手の“数”だけが増えていく。その正体を、ひとつの比喩でお話しします。
この通りにすると、何が起きるか。会社のまわりに、優秀な専門家がずらりと並びます。一人ひとりは、間違いなくプロです。問題は、そこに指揮者がいないことです。
オーケストラを思い浮かべてください。各奏者は、自分のパートを完璧に弾きます。
どれも正しい。けれど、それぞれが自分のパートの部分最適だけを完璧に弾くと、全体としてはバラバラの音になります。税金の最適と、法律の最適と、融資の最適を足し合わせても、会社全体の最適にはなりません。むしろ、ある専門家にとっての正解が、別のところで会社の足を引っ張ることさえあります。
部分最適を、いくら足しても、全体最適にはならない。
では、指揮者の役は誰が背負っているのか。社長です。専門家同士は横で繋がっていません。だから社長が一人ひとりの間に立ち、それぞれの言い分を翻訳し、全パートを調整させられている。経営に集中したいのに、楽団の交通整理に時間と神経を削られている。相談相手は増えたのに、なぜか疲れていく——その正体が、これです。
私たちは、自分が税理士や弁護士になろうとはしません。それは、優秀な奏者の仕事です。私たちが座るのは、全パートを一つの曲にまとめる、指揮者の椅子です。
法人も個人も、数字も人生も、一つのスコア(楽譜)として読む。そのうえで、それぞれの専門家を同じ方向へ向けていく。すると社長は、ようやく指揮台から降りて、本来の——経営という仕事に戻れます。
これは、正しい。社長に聞き手が要る——ここは私たちも同意します。ただ、それが本当に効いてくる局面を、はっきりさせたい。
伸び盛りの時期、社長は前しか見ていません。やることは明確で、悩みもシンプルです。本当の孤独と迷いが襲うのは、その先です。成長が一定で安定し、「もう昔のようには伸びない。さあ、次はどうする」——そう感じた瞬間に、答えのない問いが一気に押し寄せます。守りに入るのか、攻めるのか。誰かに渡すのか。自分は、あと何年やるのか。
ここが、一番孤独な場所です。そして、経営を始めた頃にあったはずのワクワクを、見失いやすい場所でもあります。
この局面で、私たちは「聞くだけ」のコーチとは射程が違います。
経営相談は、課題解決という暗く後ろ向きな話ではない。
社長が、もう一度、経営を楽しめるようにすることだ。
ここだけは、誤解されたくありません。私たちは、ビジョンを“与える”先生ではありません。答えを売るコンサルでもありません。社長の中にすでにあるワクワクを、一緒に引き出す。そして、社長が自分の頭でクリアに決められる状態をつくる。それだけです。主役は、最初から最後まで社長です。
指揮者は、曲を決めない。
社長が決めた曲を鳴らすために、楽団をまとめる。
どの曲を演奏するか——守りか攻めか、続けるか渡すか——を決めるのは、いつでも社長です。私たちはその決断が、勘や雰囲気ではなく、会社と個人の数字に裏打ちされたものになるよう、隣で支えます。
整理します。普通のコンサルは、答えを売る。コーチは、聞いてくれるが数字が分からない。各分野の専門家は、自分のパートしか見ない。——私たちは、数字が分かったうえで、孤独を受け止め、財務の裏付けでワクワクを描き、バラバラの専門家を一つにまとめ、継続して伴走する。そして、決めるのは社長。
この役割を一人で担う相談相手は、熊本にも、福岡・佐賀にも、ほとんどいません。これが、私たちの考える“財務の角度からの経営相談”です。
成長を抜けた社長には、実は3つの問いが同時に訪れます。日々の意思決定をどう軽くするか。築いた資産をどう守り、どこへ渡すか。そして、次に何を目指すのか。私たちはこの3つを、ひとつの相談相手として地続きで支えます。
税理士や銀行がいても、経営相談は必要ですか?
税理士・弁護士・銀行は、それぞれの領域のプロです。ただ、各専門家は自分のパートを最適にする立場で、会社全体を束ねる指揮者の役は持ちません。いまその役を背負っているのは社長自身です。私たちは指揮者として専門家を一つの方向にまとめ、社長が本来の仕事に戻れるようにします。
コーチングやメンターと、何が違いますか?
話を聞いてくれる相手がいるのは大切です。私たちが違うのは、孤独を受け止めるだけでなく、会社と個人の数字が分かったうえで、財務の裏付けのある「次のビジョン」を一緒に描くこと。気持ちの整理と数字の設計を、同じ場で進めます。
相談すると、やり方を指示されますか?
いいえ。決めるのは最後まで社長です。私たちは答えを売るのではなく、社長の中にあるワクワクを一緒に引き出し、自分でクリアに決められる状態をつくります。指揮者は曲を決めません。社長が決めた曲を、専門家を束ねて形にします。
いきなり答えを出したり、こうすべきと指図したりはしません。今どんな問いの前で立ち止まっているのか。そこから、社長ご自身のワクワクを一緒に言葉にしていきます。ご相談は、熊本・福岡・佐賀へ私たちがお伺いする訪問を基本に、オンラインでも承っています。
相談してみる(お問い合わせ)CFVALUEコンサルタント株式会社|熊本市西区新土河原1-6-38